機動戦士ガンダムUC(3) 赤い彗星

機動戦士ガンダムUC(3) 赤い彗星 (角川スニーカー文庫)

小説版「機動戦士ガンダムUC」の第3巻です。サブタイトル「赤い彗星」のとおり、「シャアの再来」と呼ばれるフル・フロンタルが専用モビルスーツ「シナンジュ」で登場します。

インダストリアル7で連邦軍とネオ・ジオン残党「袖付き」の戦闘に巻き込まれたバナージは、カーディアスから託されたユニコーンガンダムに搭乗して連邦軍のネェル・アーガマを守ったとはいえ、戦闘に介入したことで連邦軍の特殊部隊エコーズから目をつけられることになります。しかし、暗礁宙域での戦闘でフル・フロンタルの乗るシナンジュの攻撃に対して打つ手がなくなり、オードリーの正体がネェル・アーガマで明かされた時、再びユニコーンガンダムで出撃することを決意します。

この第3巻はアニメ版の episode 2「赤い彗星」の前半とほぼ同じ内容となります。ストーリー上は半分なのですが、代わりにアニメ版とは少し異なるシーンや、アニメ版よりも詳しく描かれているシーンがあります。例えば、次のようなシーンです。

• アナハイム・エレクトロニクス社のアーロンによる、ユニコーンガンダムの全身に採用されたサイコフレームと、そのOS「NT-D」の説明シーン
• バナージが目覚めたネェル・アーガマの医務室から実地検分のシーン
• ネェル・アーガマを攻撃する直前のアンジェロのシーン
• ネェル・アーガマのオットー艦長がリディに相談するシーン

特に技術的背景や政治的背景が詳しく描かれるのは小説版ならではの楽しみではないでしょうか。

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