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ほんとの出会い系ブログ

今まで出会った本をご紹介します。人気の作品や良書と呼ばれる本が多いと思いますので、出会いのきっかけになれば幸いです。

機動戦士ガンダムUC(7) 黒いユニコーン

小説版「機動戦士ガンダムUC」の第7巻です。地球を舞台とするのはここまでで、次巻から再び宇宙に上がります。

ダカールでの戦闘後、ユニコーンガンダムは兄弟機ともいえる2号機「バンシィ」に捕獲され、バナージはラプラス・プログラムが示した次の座標についてラー・カイラムで取り調べを受けます。一方、オードリーもビスト財団当主代行のマーサの指示によってマーセナス邸からラー・カイラムへ移送されます。マーサはラプラスの箱の開放を阻止すべく、オードリーを取り込み、鍵であるユニコーンガンダムとそのパイロットであるバナージをまとめて掌握しようと画策していました。ラー・カイラムはマーサたちを宇宙へ送るためにオーストラリアのトリントン基地へ向かいます。

ところが、ユニコーンガンダムの動きをサイコモニターで受信していたガランシェールも、ユニコーンガンダムとバナージ奪還のためにトリントン基地に向かっていました。しかも、地球のジオン残党兵カークスたちに協力を仰ぎ、陽動作戦を展開させます。こうしてトリントン基地に着いたラー・カイラムは、ジオン残党兵のモビルスーツによる奇襲とガランシェール隊による奪還作戦に対して応戦しつつ、マーサたちを連邦軍の最大級の輸送機ガルダへ移送します。

アニメ版の episode 4「重力の井戸の底で」では、ロニとカークスが共に連邦軍のトリントン基地を襲撃しますが、小説版では第6巻のロニのダカール作戦と第7巻のカークスのトリントン作戦はまったく別の作戦として描かれます。そのため第7巻はアニメ版の episode 5「黒いユニコーン」に相当しますが、作戦の経緯や戦闘シーンが異なります。

  • バナージの取り調べシーンではやりとりが詳しく描かれます。特にアルベルトが尋問に参加した際の身内ならではの追及は、バナージに対するアルベルトのコンプレックスのようなものが感じられます。
  • アニメ版ではラプラス・プログラムが示した座標としてトリントン基地に向かいますが、小説版では目立たずに宇宙へ上がるため僻地のトリントン基地へ向かいます。
  • ガランシェール隊と合流したカークスは、トリントン基地襲撃に参加するジオン残党兵に対して司令として呼びかけます。ジオン残党兵が詳しく描かれるのも小説版の特徴です。
  • トリントン基地の戦闘ではラー・カイラムが標的となるため、大きな損害を受けます。アニメ版では直接ラー・カイラムが攻撃を受けることはなかったので対照的です。

小説版ではアルベルトがより人間臭く描かれているように思えます。アニメ版では表情や仕草だけで描かれるようなシーンも、小説版では心情や言動が詳細です。第7巻では特にバナージに対する敵意のような感情や、マリーダに対する特別な感情がより明確になったように思います。アルベルトに注目するのも小説版を深く楽しむまたひとつの方法かもしれません。

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