やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4
- 作者: 渡航,ぽんかん?
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/03/16
- メディア: 文庫
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「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第4巻です。この巻から小学生の鶴見留美が登場します。
妹の小町の夏休みの課題を手伝いつつ、だらだらと夏休みを過ごしていた比企谷八幡は、奉仕部顧問の平塚静先生に呼び出され、小学生の林間学校のサポートスタッフとして二泊三日のボランティア活動に行くことになります。八幡の他に参加するのは奉仕部のメンバーと妹の小町、戸塚、葉山、三浦、戸部、海老名の合計9人です。一度にこれだけの人数が集まるのは今回が初めてなので、小町が葉山と初対面だったり、八幡は海老名さんと初めて会話するなど、新鮮なやりとりが見られます。
林間学校の一日目はオリエンテーリングのゴールで小学生のために昼食を用意します。この時、八幡たちはオリエンテーリングのグループで孤立している鶴見留美に出会います。その日の9人の夕食時に雪ノ下は、留美が助けを求めるのならば奉仕部の活動として解決に努めると宣言します。しかしその場では有効な解決策は見い出せませんでした。
二日目は肝試しとキャンプファイヤーです。キャンプファイヤーの準備の後に留美の気持ちを聞く機会があった八幡は、ある案を9人に提示します。
今回は表向きは留美の話ですが、雪ノ下が留美に過去の自分を重ねているような描写や、由比ヶ浜も留美の気持ちを汲み取るシーン、葉山も過去の経験を思い出しているようなシーンなど、それぞれの過去が垣間見えます。もちろん八幡が過去に経験した「ぼっちあるある」も健在です。