機動戦士ガンダムUC(7) 黒いユニコーン
機動戦士ガンダムUC(7) 黒いユニコーン (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井 晴敏,美樹本晴彦,大森倖三
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/11/30
- メディア: 文庫
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小説版「機動戦士ガンダムUC」の第7巻です。地球を舞台とするのはここまでで、次巻から再び宇宙に上がります。
ダカールでの戦闘後、ユニコーンガンダムは兄弟機ともいえる2号機「バンシィ」に捕獲され、バナージはラプラス・プログラムが示した次の座標についてラー・カイラムで取り調べを受けます。一方、オードリーもビスト財団当主代行のマーサの指示によってマーセナス邸からラー・カイラムへ移送されます。マーサはラプラスの箱の開放を阻止すべく、オードリーを取り込み、鍵であるユニコーンガンダムとそのパイロットであるバナージをまとめて掌握しようと画策していました。ラー・カイラムはマーサたちを宇宙へ送るためにオーストラリアのトリントン基地へ向かいます。
ところが、ユニコーンガンダムの動きをサイコモニターで受信していたガランシェールも、ユニコーンガンダムとバナージ奪還のためにトリントン基地に向かっていました。しかも、地球のジオン残党兵カークスたちに協力を仰ぎ、陽動作戦を展開させます。こうしてトリントン基地に着いたラー・カイラムは、ジオン残党兵のモビルスーツによる奇襲とガランシェール隊による奪還作戦に対して応戦しつつ、マーサたちを連邦軍の最大級の輸送機ガルダへ移送します。
アニメ版の episode 4「重力の井戸の底で」では、ロニとカークスが共に連邦軍のトリントン基地を襲撃しますが、小説版では第6巻のロニのダカール作戦と第7巻のカークスのトリントン作戦はまったく別の作戦として描かれます。そのため第7巻はアニメ版の episode 5「黒いユニコーン」に相当しますが、作戦の経緯や戦闘シーンが異なります。
- バナージの取り調べシーンではやりとりが詳しく描かれます。特にアルベルトが尋問に参加した際の身内ならではの追及は、バナージに対するアルベルトのコンプレックスのようなものが感じられます。
- アニメ版ではラプラス・プログラムが示した座標としてトリントン基地に向かいますが、小説版では目立たずに宇宙へ上がるため僻地のトリントン基地へ向かいます。
- ガランシェール隊と合流したカークスは、トリントン基地襲撃に参加するジオン残党兵に対して司令として呼びかけます。ジオン残党兵が詳しく描かれるのも小説版の特徴です。
- トリントン基地の戦闘ではラー・カイラムが標的となるため、大きな損害を受けます。アニメ版では直接ラー・カイラムが攻撃を受けることはなかったので対照的です。
小説版ではアルベルトがより人間臭く描かれているように思えます。アニメ版では表情や仕草だけで描かれるようなシーンも、小説版では心情や言動が詳細です。第7巻では特にバナージに対する敵意のような感情や、マリーダに対する特別な感情がより明確になったように思います。アルベルトに注目するのも小説版を深く楽しむまたひとつの方法かもしれません。
機動戦士ガンダムUC 文庫 全10巻 完結セット (角川スニーカー文庫)
- 作者: 福井晴敏
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/06/14
- メディア: 文庫
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機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 5 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2012/06/08
- メディア: Blu-ray
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