ほんとの出会い系ブログ

今まで出会った本をご紹介します。人気の作品や良書と呼ばれる本が多いと思いますので、出会いのきっかけになれば幸いです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」第8巻です。修学旅行後の生徒会選挙のエピソードが描かれます。

第7巻の修学旅行の一件で八幡と雪ノ下の間には溝ができてしまい、それがきっかけで八幡は妹の小町とも喧嘩してしまいます。奉仕部でも沈鬱な雰囲気が流れる中、平塚先生が依頼人として城廻先輩と一色いろはを連れてきます。相談の内容は、生徒会長立候補者として承認された一色いろはを当選させたくないというものでした。八幡は自らの応援演説で落選させる案を出しますが、修学旅行と同じ結果になることを察した雪ノ下は反対し、八幡とは別行動することになります。こうして奉仕部は自由参加の部活となってしまいます。

選挙が近づいたある日、八幡は平塚先生に呼び出されて雪ノ下が生徒会長に立候補することを知らされます。文化祭の時のように一人で抱え込んでしまうことを危惧した八幡は、雪ノ下に確認しますが雪ノ下の意志は変わりません。さらに、由比ヶ浜までが立候補すると言い出します。奉仕部がばらばらになってしまいそうになる中、八幡は新たな解決策を模索します。

第8巻の八幡は、修学旅行の出来事が原因で、全体を通していつも以上に陰鬱なイメージです。それは一色の相談事が解決に至った後でも変わりなく、心に引っかかるものがある様子です。それゆえ、最後に由比ヶ浜が八幡を労うシーンは、八幡のそのような心情を思いやるような優しさが表れていて印象的です。

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